# Cross Talk 01
中途入社社員座談会
Talk Member
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福岡本社/製造部 R・K 2010年入社
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福岡本社/製造部 T・U 2016年入社
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鳥栖事業所/製造部 K・K 2017年入社
上原製作所に中途入社した3名の製造部社員に集まっていただきました。3名とも製造加工業務は未経験での転職だったそうですが、入社前に不安はなかったのか、転職の経緯、仕事のやりがいなどを中心にお話を伺いました。
THEME01
現在の仕事内容について教えてください
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R・K
福岡本社の製造部に所属して、主に「チップマウンター(実装機)」の部品の加工業務を担当しています。 チップマウンターを構成する多くの部品の中でも、「ヘッド」や「ノズル」という心臓部となる部分の部品で、上原製作所の主力商品です。
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K・K
鳥栖事業所の製造部で、半導体製造用の「マスフローコントローラ」という流量測定装置の部品の量産加工をしています。 複雑な形状の製品を加工する複合旋盤と呼ばれる機械を使い、24時間(夜間は無人) 製品の加工を行っています。
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T・U
私も福岡本社の製造部にてNC旋盤を担当しています。複合旋盤を使った量産品の自動製造に携わっていて、毎月500〜1000個ほど製造しています。
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R・K
私が製造に関わっているチップマウンターは大量生産できない製品なので、1日で1〜10個くらいのペースで製造していますね。同じ製造加工業務でも、量産品か1点物かで結構違いますよね。
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K・K
鳥栖事業所には16台の機械があって、24時間動いています。 出社したらまず夜の間に自動で製造した製品の出来を確認します。寸法や仕様に沿ってきちんと穴が空いているか、無人で機械を動かしていた夜間に変わったところはないかなどをチェックして、問題がなければそのまま生産を続けます。
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T・U
「段取り替え」という作業があって、そこに時間がかかります。 機械を動かすためのプログラムを作ったり、加工するための工具を機械に取り付けたり、材料を用意したり…。段取り替えが終わった後は、自動の機械の場合、数分置きに次々に製品が出来上がってくるので、1〜2時間ごとに仕上がりをチェックしています。R・Kさんの場合は無人では動かない機械が多いですよね。
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R・K
そうですね、一つひとつ加工することが多いです。1日に手がける製品の数が多いので時間が足りず、最初の頃は苦労しました。今は集中して精度の高い製品を1点1点仕上げています。意外と工場内での移動も多くて、1ヵ所で何時間も作業するような、いわゆる工場勤務のイメージとは少し違うかなと思います。
THEME02
上原製作所に転職した理由について教えてください
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R・K
高校時代から鮮魚店で働いていて、ずっと魚をさばいていましたが、転職を考えるようになりました。そこで職業訓練学校に通って機械加工分野を学びはじめました。上原製作所なら学校で学んだことを活かせると考えて入社しました。
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T・U
大学の工学部を卒業して、歯科技工士としてインプラントや入れ歯を作っていました。転職を考えていたときに、高校時代の先輩に上原製作所を紹介されました。見学したところ、業務内容が面白そうだなと興味を持ったのが入社のきっかけです。
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K・K
元々木造建築の現場監督をしていて、大工さんに指示を出す仕事だったのですが、次第に自分でも手を動かしてものづくりをしてみたいと考えるようになったんです。そんなとき、金属加工という分野があることを知って興味を持ったことから応募しました。
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T・U
3人とも全く異業種からの転職ですね。製造業が未経験だったので入社前は不安もありましたが、上原製作所では製造業未経験で入社する人が大半なので、実際のところは心配いりませんよね。
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K・K
OJT(実務を通しての教育)で先輩が優しく丁寧に教えてくれて、学びながら手を動かしてしっかり覚えられるので大丈夫です。学校で機械工学を学んでないからといって心配しなくて大丈夫ですね。働いてみると、やはり勉強と実践は違うなと感じます。
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R・K
その通りですが、一方で加工業経験者の方が中途入社すると、「かなり難しい図面をやっている」、「技術力が高い」と驚いている様子をよく目にしますよ。
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T・U
そうそう。未経験の私にはそんなに難しいことをしている実感はないのですが、よく言われますね。他に驚くことといえば、社長がフランクなことですね。 社長なのに現場に出て一緒に手を動かしている、根っからの技術者なんです。 すぐにいろいろな道具を思いつく、社長の発想力には日々驚かされています。
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R・K
福岡本社の工場長も技術力が高いですよ。仕事ぶりをみて、いつも驚きっぱなしです。工場長とは担当する機械が違うのですが、日々いろいろなことを教わっています。
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T・U
すごいなと思う方が社内にたくさんいますよね。個人的には鳥栖事業所製造部の課長の膨大な知識量と恐ろしく早い段取り力に驚嘆しています。
THEME03
仕事のやりがいを感じたエピソードを教えてください
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R・K
やっぱり難しい製品を完成させたときに一番やりがいを感じます。 許容される誤差の範囲がミクロン単位と厳しくて、決して簡単にできるものではないんです。作り方も一通りではないですし、1つの機械で作ったり、機械を使い分けて作ったりと、先輩や同僚と試行錯誤しながら手探りで作っています。
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T・U
上原製作所はチップマウンター用の部品(主にノズルなどのヘッド関連部品)をメインに作っていて、中には世界シェアが30%もある製品の部品を手掛けることもあります。自分が携わった製品が世界中で使われていることに非常にやりがいを感じます。
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K・K
金属という素材を加工してイチからものづくりをして、製品が完成した瞬間の喜びは格別ですね。 子どもの頃に自力でプラモデルを完成させたときのような、特別な嬉しさがあります。ものづくりはお膳立てされたものではなく、自分で考えることが必要です。作り方も一辺倒ではなく、どうやって素材を加工するか、自分でシナリオを立て、それに沿って加工します。もちろん失敗することもありますが、それも含めて醍醐味です。
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R・K
ものづくりが我々の仕事ですが、普段仕事をする上で大切にしていることはありますか?
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T・U
横同士のコミュニケーションを大切にしています。 工程が多岐にわたっており、自分の工程だけでは完成しないので、不備があれば次の人に苦労をかけてしまいます。自分の後に加工を担当した人に感想を聞くこともありますね。各工程で楽になるように工夫して、他の人から「やりやすかった」と言われたときは嬉しいです。
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K・K
とにかく「最後までやりとげる」が信条です。 うまくいかなくて、投げ出したくなるときも多々ありますが、諦めずに踏みとどまること。次の日になると意外とうまくいったりすることもありますよね。まわりの人たちにもめちゃくちゃ相談しますよ。上司や先輩たちは親身になって一緒に考えてくれます。
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T・U
あとは効率化にも注力しています。量産品の製造は、たったの1秒でも加工にかかる時間を短縮できれば、1ヵ月、1年と長期的にみると生産数を大きく増やすことができます。少しでも早く作業を進めることを心がけて、効率化を達成できるとやりがいを感じます。
THEME04
社内で活躍しているのはどのようなタイプの人ですか?
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R・K
想像力のある人や図面を見てゼロからイチを考えられる人が活躍していますよね。あとは柔軟な人。 失敗しても「じゃあ次はこっちを試してみよう」と考えられる人は強いです。
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K・K
固執してしまうと深みにはまってしまうので、気持ちや考え方をぱっと切り替えられるかどうかも大事だと思います。あとは、芯が強いタイプもいいですよね。
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T・U
ものづくりにおいて遠慮は無用という空気がありますし、むしろ図々しいくらいがちょうどいいですね。 ものづくりは経験が物を言うことも多いので、トライアンドエラーできる人もいいなと思います。
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R・K
そうですね、やはり経験は重要だと思います。この道数十年の先輩から教わることは多いです。
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T・U
製造部は20〜30代の社員が中心で、嘱託のベテラン職人さんもいれば、若手社員もいます。 機械もどんどん進化して新しいものが出てきているので、新しいやり方で挑戦していると「そんな方法があるんだね!」とベテランの方が驚いて興味を持ってくれることもあります。
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R・K
技術や機械の進歩に対応していけるようにチャレンジを続けるという共通の姿勢がありますよね。
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T・U
作業をしているときは黙々と手を動かしていますが、昼休みは一緒に昼食を食べながら和気あいあいとしていて、明るい雰囲気だと思います。
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R・K
同感です。これを読んでくれているのは入社を検討している方だと思いますが、お二人はどんな人と一緒に働きたいですか?
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T・U
話しやすい人ですかね。1人で煮詰まってしまうとどうしても滞ってしまうので、SOSをすぐに出してほしいです。 1人で2〜3時間も悩まずに、30分考えてダメなら気楽に聞きにきてくれたらと思います。
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K・K
チャレンジ精神のある人と一緒に働きたいです。 福岡本社も鳥栖事業所もいろいろな機械や設備があって充実していますが、設備があるだけでは宝の持ち腐れになってしまいますよね。設備を腐らせずに挑戦していける人と一緒に会社を大きくしていきたいです。上原製作所はそれができる環境だと思いますので、ぜひ一緒にチャレンジしていきましょう!