Interview01
鳥栖事業所/管理部 M・T 2021年入社
INTERVIEW01
CAREER
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1年目
4月〜11月
新入社員研修
機械加工と検査の方法を学び、一部の製品の製造と検査を担当。
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1年目
12月〜現在
検査部署に配属
ベテラン社員の指導のもと、半導体関連部品などの検査を担当。
現在の仕事内容を教えてください
大学院で気体の光化学測定を専攻しており、ガスや光学の測定に関連する仕事に就きたいと考えていました。上原製作所が光学部品やガス噴出コントロール部品などを製造していることから、入社を志望しました。
現在は鳥栖事業所の管理部にて半導体製造装置部品や光学部品の出荷検査業務を担当しています。 ノギスやマイクロメータという測定工具を使用して1〜2分程度で測定できる単純な構造のものから、三次元測定機という精密測定機を使用して数十分〜1時間はかかる複雑なものまで、多種多様な製品をさまざまな手法を考えながら検査しています。製造現場とコミュニケーションをとりながら、より品質の高い製品をお客様にお届けできるように努めています。
上原製作所の強みは、数ミクロン〜数十ミクロン単位で緻密に精密加工する技術力です。 たった数ミクロンでもズレがあれば製品の不具合につながるため、図面と見比べながら厳格に確認します。とくに主力商品である半導体製造装置部品は求められている精度が高く、検査の難易度も上がります。
やりがいを感じたエピソードを教えてください
出荷前の検査では、単に図面で指示された寸法に合っているかだけではなく、製品全体の仕上がりの傾向をつかむことも重要です。工具や機械は摩耗や温度の変化で、量産していくうちにわずかなズレが生じる場合もあります。
入社半年後に研修で出荷前の検査を行っていたときに、ある製品に全体的な不具合の傾向があることに気がつき、製造現場に提案して改善されたということがありました。不良品の発生を未然に防ぐことができ、品質の担保に貢献できたことに手応えを感じました。
入社直後はうまく測定できず、先輩と同じ製品を測定しても違う数値を出してしまうこともありました。先輩に教わりながら練習を重ねて、半年後に先輩と同じ数値を出すことができ、「ちゃんと測れているよ」と言われたときは嬉しかったですね。
上原製作所で製造する製品の多くは、最終的に半導体関連装置に組み込まれます。完成した製品が日本国内にとどまらず、世界中の人々のもとに届いて役立っているということに何よりのやりがいを感じています。
上原製作所の魅力を教えてください
社員の知識や技能に合わせた研修プログラムが充実しており、周りの先輩社員や上司が親身になって指導してくれる環境が一番の魅力です。 社員の意見やアイデアが採用されやすい社内風土があり、自分で自分の会社をより良い方向へ変えていくこともできます。
実際に入社してみて、大学で機械工学を専攻していない方でも、やる気と努力があれば一人前の技術者になれる環境だと確信しました。
私は理系出身ですが、機械工学の知識はゼロでした。新入社員研修で複合旋盤やNC旋盤といった機械を使用した基本的な機械加工技術と検査を半年間かけて学びました。自社製品の製造の流れや各製品の傾向をつかむことができ、現在の検査業務を行う上でとても役立っています。
また、産業用ロボットの操作やプログラミングなどの外部研修にも参加しました。上原製作所では効率向上のために、業務の自動化を推進しており、検査の自動化は今後の目標の1つです。 こうした研修が自動測定プログラムの作成に活かされています。
手動の検査においてもまだまだ課題は多く、ベテラン社員から学び続けています。これからも検査の知識を蓄積し、最適な測定法を自分で考え出すことができるように、検査技術を向上させていきたいです。